NO.46 2007/6/6

 

寺田創一

「今月の作家」に今回寄稿する嬉しい機会をいただきました寺田創一です。普段はゲームのサウンドトラックを制作することが多いので、当初「JCAA・日本作編曲家協会」という看板の敷居がとても高いように感じたのですが、すぎやまこういち理事に声をかけて頂いたことと映画とゲームにおけるサウンドトラックの役割の共通性などを考えて入会しました。

最近、不思議な謎に遭遇しました。時間軸に沿って異なる曲をどんどん繋げていくのは「メドレー」という名称があって著作権処理のやりかたも決まっています。では、ある曲の伴奏に全然別の曲のメロディーを乗っけた場合はどうなるんだろう?たぶんメロディーの方の曲名になるんだろうと思うのですが、そのメロディーがパブリックドメインの曲だったら?

実際にそのような音楽を作ってから、曲名はメロディーの方の曲名にして編曲届けを出すか出さないかという判断の中でこの謎に遭遇したのです。多分コード進行等の伴奏の部分というのは編曲の境域だろうから、別の曲の伴奏を引用しただけでは自分の編曲とは言えないだろう。と考えた末に、この曲に関して著作権に類する手続きをするのはやめてみました。

でも、この組み合わせが面白いんだよ〜っていうアイデアは主張したいもんだなどど考えていたところ今回の原稿の話をもらったので、もうここで主張しちゃいます。手前味噌ですが、コレ本当面白いんですよ〜!どんな曲かを知ってもらうためYouTube にアップロードしました。
http://www.youtube.com/watch?v=2SoZzlgQzHM

映像は個人の映像作家に制作して頂いたのですが、映像の世界でも同様の問題があるみたい。常日頃コピーライトの恩恵を受けている身としては、それを無視するつもりは毛頭無いのですが、作品でも面白い問題性を内包した提案をしてみたいなと思っています。

プロフィール
寺田創一(てらだ そういち)

ゲームのサウンドトラック制作(サルゲッチュ・シリーズ)等を主に手がけています。
http://www.fareastrecording.com/mt/biography.html

 

                      

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