NO.92 2017.4.19
                                  

   上柴はじめ Hajime Ueshiba 

 

上柴はじめ:パートA
(パート@はこちら

東京時代〜現在

東京ではまず生活の基盤を作るためにスタジオ・ミュージシャンとして日々の糧を稼ぐ仕事を紹介していただきました。大阪で色んな現場で鍛えられて来たおかげで何とかこなすことが出来、1日に数カ所のスタジオを回る生活が続きました。そうして有名な先生方の音楽にも出会い、ピアノ演奏を通じて沢山の素晴らしいワザを吸収させていただきました。大阪時代TVなどで憧れていた素晴らしい音楽家の方々と出会える喜びは自分にとって宝物でした。
ミュージック・フェアには毎週のようにピアノ弾きとして参加させていただいて服部克久先生とも出会え、色んな勉強をさせて頂きました。
また大阪出身の尊敬する前田憲男先生からは「アレンジというものはイントロが決まれば出来たも同然」という名言を頂きました。

そんな中、あるパーティで宮川泰先生と出会ったのです。先生の音楽が大好きだった私は酔った勢いで先生と即興でピアノ連弾をしました。先生の曲をほとんど知っていたのですっかり意気投合して楽しい連弾になりました。
その、大阪教育大学(学芸大学)の大先輩でもある宮川泰先生との出会いがなければ今日の私はないと言っても過言ではないくらい、宮川先生にはお世話になりました。音楽に対する姿勢とこだわりと愛情!自分よりもはるかに後輩でも純粋に仕事を評価して下さり、たまには褒めて下さった事が、自分にとってどれだけ自信につながった事か!
宮川先生がNHKの「ときめき夢サウンド」という大編成の音楽番組で私にオーケストラ編曲の機会を与えて下さったおかげで、現場で生のオケ・サウンドの勉強をすることが出来ました。ギャラを頂いて勉強させてもらえたなんて贅沢極まりない事です。
しかし毎週日曜日にある番組なので、私は連日眠る時間もあまりないくらい必死でオケ・スコアと格闘していました。
管弦楽法の本や楽器紹介の本など必死で読み漁っていました。しかしそこで私が気付いた事があります。オーケストレーションの勉強はとっても大切ですが、その前にもっと大事な事は音楽の流れ、特にハーモニーオブリガートがちゃんとしてないと、いくら楽器の使い方に習熟していても、出て来る音楽はつまらない物になってしまうという事です。和声選びとオブリガートでほとんどの音楽の色合いと特徴と情緒と感動は決まります。楽器のことやオーケストレーションに不慣れな時には、オーケストレーションこそは最も重要な学問だ!などと思っていましたが、実際に何百曲ものオケ譜面を書いているうちに、オーケストレーションの前にもっとやるべきことがあるという事を思い知りました。

やりたかった仕事や音楽に全部出会えた人生は幸せです。音楽には良い音楽と悪い音楽の2種類しかなくて、良い音楽とは感動のある物で悪い音楽とは感動のない物、と言うのが私の信念です。
昔、教育TVの子供向け音楽番組を担当した時にも、子供だからと言って簡単な和音やメロディやリズムでやるのはおかしいと思って、ちゃんとした音楽としての曲作りを目指しましたが、それらの何曲かがまだ生き残ってくれているのは本当に幸せで、自分の信念が間違ってなかったと自負してますが、嬉しいです。
これからも音楽を楽しみながら、少しでも皆様方に音楽の感動を伝えて行ければ幸せだと思っております。
どうか、才能溢れる若い作編曲家の皆様方も、感動する気持ちをずうっと持ち続けて、その感動を人々に伝える為に頑張って、音楽のプロとしての人生を歩んで行って下さい!


◆ Hajime Ueshiba's Works ◆

 

                                      

 

                                                         

 

                      

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