日本作編曲家協会 会長 服部克久

  1969年の夏、合歓の郷ポピュラーフェステイバルの前夜祭の飲み会がきっかけとなってアレンジャーの親睦会がスタートし、当初は同業者でなければ理解出来ない音楽の話や、悩みや愚痴をぶつけあう会だったのが段々アレンジャーの権利や地位向上を語り合う場に変わって行き翌年の1970年にアレンジャー協会の名のもとに新しい協会が発足する運びとなりました。
 当初入会金1万円、月額会費3千円という当時としてはかなり高額な会費のせいも有って会員数もすくなかったのがスタジオの指揮料の制度化や編曲料値上げ交渉などの実績を積んで行くにつれ会員も徐々に増えてきました。
  会員の内訳も純粋なアレンジャーから映像音楽の作家、CMやゲーム音楽の作曲家など多岐にわたるにしたがい、とりあげる問題も作曲家の抱えるテーマ等が増え、平成5年11月に日本作編曲家協会と名前も新たに発足するにいたったのも時代の流れだといわざるを得ません。
  アレンジャー協会の頃から責任ある会たるべく法人格取得を目指し準備をして来た訳ですが、このたびやっと一般社団法人の認定を受けるにいたりました。
  また、昨年来当会に現代音楽の作曲家の方々が多数入会され、これからの協会の運動は益々幅広いものになっていくものと期待しています。
  音楽にジャンルの壁は無いとはいえ、取り上げる問題もますます増えてまいりましたが、このたび小六副会長の案で多種の委員会ができあがりそれぞれ当会が抱えている問題を深く掘り下げて行く体制になったのは素晴らしいことだと思います。勿論我々のルーツともいうべきアレンジャーの抱える問題もなおざりにするつもりは有りません。これまで以上に少数精鋭の委員会により活発に討議され成果をあげて行くことと期待しております。
  委員会は多数できましたが、そこにお名前ののっていない会員諸氏におかれましても活発なご意見やアイデイアを各委員会まで是非お寄せいただきたいと存じます。
  法人格取得をきっかけとして、当会が益々の発展をとげることを期待し、会員皆様方の更なるご活躍を心から願うものであります。