今月の作家

Do you know Peter Paul & Mary, a folk music group?
Peter and Paul play the guitar,
and Mary is on the vocal.
I loved the harmony that those three musicians make.
They tought me what is Music by their "red" records.

作曲、編曲の仕事をするようになる前は、ピアノの調律師をしていました。
ピアノが好きだったので、自分には自然の進路でした。
何も高校を中退してまでやることはなかったと今では思いますが。

就職が決まって、朝から夜遅くまで僕は士気の高い仲間と技術を磨くことだけに集中していました。
ただ、その夜と朝のあいだにもうひとつ、やらなければいけないことがありました。
ある無名バンドの編曲です。
インディーズアルバムの製作、ライブでのサポートキーボードなど、
できるかぎりのことを手伝った。

楽しかった日々・・。

しかしそれでも、ピアノの技術者を目指す気持ちに全く変わりはありませんでした。
ただそのバンドがだんだん人気がでてしまって、メジャーデビューすることになったんです。
ファーストアルバムの製作、全国ツアー、武道館公演が決まる。
メンバーや、レコード会社のプロデューサーからは手伝うように強くアプローチされる・・。

思い切って辞表書きました。

その後いろいろありましたが、やがて自分のスタイルを探さなければいけなくなりました。
創作活動に行き詰まった数年前のある日・・・。
自分らしい曲を作りたい。そう考えた僕は、
気がつけばフランスへ行く準備をしていました。
ぼくは行動派だ。 ←少し自分に言い聞かせている。
フランス語の勉強をはじめる。
『あこがれの作曲家が話していた言葉を自分も話せるようになれば、音の捉え方が変わる。』
そう思ったのです。

しかも、
作曲家としてフランスへ旅立つ、なんてちょっとかっこいいし！
セーヌ川のほとりにあるカフェで作曲？・・・（ちょっと現実味ないけど）ま、かっこいい！
パリジェンヌとデート、会話はもちろんフランス語・・・格好いい！
なんて、思いました（まじめに）。


夢破れ帰国・・・。

いや、そんなことはない。
次の作品にはフランスの風が吹いているはずだ。

いまは
自分はある一つの作品へ向かっていると考えています。
日々のいろんな出来事や、見たり聞いたりして感じたこと、すべてがそれに向かうように
考えたいと思っています。

"音色が音を動かすように作曲したい。"
これがぼくの夢です。