NO.302004.5.15
えぇー、もう30年経ちましたか? 私が作曲した、昭和48年の大ヒット曲!「チェリッシュ」の歌謡曲『てんとう虫のサンバ』が!
音楽(歌)は“歴史とロマン”を創るとよく言われますが、確かにこの歌は私の音楽人生の歴史の1ページになった歌かも知れません。そして、30年たった今でも「結婚式で歌われる歌ベスト10」に入っているそうです。全国の歌謡曲フアンの方が応援して下さったお陰です。本当にありがたく感謝しています。以前、諸外国では30年以上歌い継がれないと“スタンダード曲”とは言われない事をラジオで聞きました。それを考えると『てんとう虫のサンバ』は、やっと“スタンダード曲”の仲間入りが出来た事になりますね。私が編曲した今年で30年を迎えた、昭和49年の日本レコード大賞受賞「森 進一」の『襟裳岬』や、その翌年に東京音楽祭で編曲賞を受賞した「北原ミレイ」の『石狩挽歌』そして昭和57年の日本レコード大賞受賞「細川たかし」の『北酒場』など・・・“スタンダード曲”が、これから先、いくつ誕生するか?楽しみです。でも、冷静に考えてみると、私は今年58才になるので、これから創る歌が“スタンダード曲”になる頃は58(才)+30(年)=88(米寿)と言う年令になります。それを考えると、恐ろしいですね!夜も眠れず、昼寝して頑張らなくては!
音楽(歌)は私の「命の恩人」です!いつも私に生きる力と喜びを与えてくれます。でも「歌は私より長寿?」かも!私が、あの世に逝った後も、歌は歌い継がれ、生き続けているかも知れません?「人の命は儚く!」「歌の命は尊し!」「人の命は尊し!」「歌の命は儚く!」どっちが、どっちだか・・・わかりませんが?
我々、音楽を創る人達は、音楽文化の向上を目指して、職人が技を磨き上げるように長い年月、日夜、努力、勉強し、そして多くの経験を積み重ねて頑張っています。私も“大衆音楽職人”として、これから音楽文化にどれだけ貢献できるかが今の最大の課題と考えています。その目的を達成する為には、自分自身が健康で、しかも体力、能力など、いつまでも維持し続けて、頑張って長生きしなくてはなりません。
最近、私は「長寿」と言う言葉に、とても感心を持つ様になりました。それは、師匠の故:斉藤恒夫先生(元JCAA会員の編曲家)など、数多くの私の人生の先輩友人に先立たれて、とても悲しく、寂しい思いをして来たからです。その分、私が長寿で頑張らなくてはいけないと、常日頃、思っています。
私は、2年前の3月の事ですが、健康診断で不整脈と診断され、びっくりしました!その時の脈拍数は一分間に43回!いつ倒れてもおかしくないと言われ今まで毎日50〜60本吸っていたタバコを、その日から止めました。それは自分の健康の為だけでなく「万が一、私が倒れた場合」仕事関係者など多くの人達に、ご迷惑、ご心配をおかけしない様にと考え、禁煙を実行しました。今は、体調も良く、体重も4〜5kg増え、つくづく健康の尊さを知らされました。
最後になりますが、音楽文化は人間が創りだし生れる物だと思いますが余り進歩、発展し過ぎると、横着者が仕事もせず、貯金を食いつぶすようなものでいずれ行き詰まると思います。
最近の音楽も同様に「16ビートのリズム」「細かいメロディー」「速いテンポ」・・・まで発展したが為に、最近は単純明快な音楽(癒し系)が好まれる時代に入っている様です。また、日本社会が低迷の中、ここでもう一度、原点に戻って、我々国民全体が危機感を共有して、社会(街)づくりの方向を探るべき時期が今現在きていると私はそう思います。
結論を言えば、国民全員が文化功労賞を手にする位の気持ちで努力精進すればきっと、人生の花園に、日本国民の夢を咲かせてくれる事でしょう。
(格言:苦しみは最大の喜びを生む)
私も「日本の大衆音楽家」の一人として、その名に恥じない「希望の星」になれる様、これから、残りの音楽人生を悔いなく送りたいと思っています。
“音楽は永遠の恋人” 馬飼野 俊一
◎馬飼野俊一(まかいのしゅんいち) Profile
【作曲・編曲家】
●生年月日:1946年(昭和21年10月16日)生まれ。
●出身地:愛知県豊橋市
●デビュー作品:1969年(昭和44年)夜と朝のあいだに(ピーター)の編曲で歌謡界デビュー。
●代表作品(作曲及び編曲)
【作曲】
・めぐり逢う青春 (野口五郎) 第23回NHK紅白歌合戦出場(初出場・最年少)。
・君が美しすぎて(野口五郎)。ロンドン(アイランド・スタジオ)にてレコ−ディング。
・告白(野口五郎)FNS歌謡祭、’74音楽大賞、上期賞(最優秀編曲賞受賞)。
・てんとう虫のサンバ (チェリッシュ) 第4回日本歌謡大賞(放送音楽賞受賞)。
・白いギター (チェリッシュ) 第15回日本レコ−ド大賞(歌唱賞受賞)。
・人生希望と辛抱だ (細川たかし)大鵬薬品【ソルマック】のテレビC・Mソング!
・想い出の散歩道(矢野顕子)アルバム『ピアノ・ナイトリィ』より,シングル・リリース。
・宿り木みたいな人だけど(松原のぶえ)。日本作曲家協会主催『第4回ソングコンテスト』(グランプリ受賞)。
・能登の風唄 (浅田あつこ)。
・大阪午前0時 (浅田あつこ)。
・三年ぶりの人だから(原田悠里)歌手生活20周年記念曲。キングレコードより(プラチナ賞受賞)。第43回日本レコード大賞(金賞受賞)。第52回NHK紅白歌合戦出場(3回目)。
【編曲】
・夜と朝のあいだに (ピーター) 第11回日本レコード大賞(最優秀新人賞受賞)
・笑って許して (和田アキ子) 第12回日本レコード大賞(編曲受賞)。
・戦争を知らない子供たち(ジローズ)第13回日本レコード大賞(北山 修・作詩賞受賞)。
・ナオミの夢 (ヘドバ&ダビデ) 東京音楽祭(グランプリ受賞)第12回(TopDiskオリコン賞受賞)。
・愛のくらし (加藤登紀子)タンゴの王者(アルフレッド・ハウゼバンド)によるドイツ録音。
・ひなげしの花 (アグネス・チャン) デビュー・シングル!
・ひとりじゃないの (天地真理)第14回日本レコ-ド大賞(大衆賞受賞)。
・恋する夏の日(天地真理)第3回日本歌謡大賞(放送音楽賞受賞)。
・襟裳岬 (森 進一) 第16回日本レコード大賞(大賞受賞)。第5回歌謡大賞(大賞受賞)。
・石狩挽歌 (北原ミレイ) 第4回東京音楽祭 (編曲賞受賞)。
・立待岬(森 昌子)第3回古賀政男記念音楽大賞(大賞受賞)。
・北酒場 (細川たかし) 第24回日本レコード大賞(大賞受賞)。第8回日本演歌大賞(大賞受賞)。全日本有線放送大賞(大賞受賞)。歌謡祭1982(最優秀視聴者賞)。
・想いで迷子 (チョー・ヨンピル) 第19回 全日本有線放送大賞(協会奨励賞受賞)。
・北の五番町 (細川たかし)第52回NHK紅白歌合戦出場(27回目)。
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馬飼野俊一
《歌は私より長寿?》
えぇー、もう30年経ちましたか? 私が作曲した、昭和48年の大ヒット曲!「チェリッシュ」の歌謡曲『てんとう虫のサンバ』が!
音楽(歌)は“歴史とロマン”を創るとよく言われますが、確かにこの歌は私の音楽人生の歴史の1ページになった歌かも知れません。そして、30年たった今でも「結婚式で歌われる歌ベスト10」に入っているそうです。全国の歌謡曲フアンの方が応援して下さったお陰です。本当にありがたく感謝しています。以前、諸外国では30年以上歌い継がれないと“スタンダード曲”とは言われない事をラジオで聞きました。それを考えると『てんとう虫のサンバ』は、やっと“スタンダード曲”の仲間入りが出来た事になりますね。私が編曲した今年で30年を迎えた、昭和49年の日本レコード大賞受賞「森 進一」の『襟裳岬』や、その翌年に東京音楽祭で編曲賞を受賞した「北原ミレイ」の『石狩挽歌』そして昭和57年の日本レコード大賞受賞「細川たかし」の『北酒場』など・・・“スタンダード曲”が、これから先、いくつ誕生するか?楽しみです。でも、冷静に考えてみると、私は今年58才になるので、これから創る歌が“スタンダード曲”になる頃は58(才)+30(年)=88(米寿)と言う年令になります。それを考えると、恐ろしいですね!夜も眠れず、昼寝して頑張らなくては!
音楽(歌)は私の「命の恩人」です!いつも私に生きる力と喜びを与えてくれます。でも「歌は私より長寿?」かも!私が、あの世に逝った後も、歌は歌い継がれ、生き続けているかも知れません?「人の命は儚く!」「歌の命は尊し!」「人の命は尊し!」「歌の命は儚く!」どっちが、どっちだか・・・わかりませんが?
我々、音楽を創る人達は、音楽文化の向上を目指して、職人が技を磨き上げるように長い年月、日夜、努力、勉強し、そして多くの経験を積み重ねて頑張っています。私も“大衆音楽職人”として、これから音楽文化にどれだけ貢献できるかが今の最大の課題と考えています。その目的を達成する為には、自分自身が健康で、しかも体力、能力など、いつまでも維持し続けて、頑張って長生きしなくてはなりません。
最近、私は「長寿」と言う言葉に、とても感心を持つ様になりました。それは、師匠の故:斉藤恒夫先生(元JCAA会員の編曲家)など、数多くの私の人生の先輩友人に先立たれて、とても悲しく、寂しい思いをして来たからです。その分、私が長寿で頑張らなくてはいけないと、常日頃、思っています。
私は、2年前の3月の事ですが、健康診断で不整脈と診断され、びっくりしました!その時の脈拍数は一分間に43回!いつ倒れてもおかしくないと言われ今まで毎日50〜60本吸っていたタバコを、その日から止めました。それは自分の健康の為だけでなく「万が一、私が倒れた場合」仕事関係者など多くの人達に、ご迷惑、ご心配をおかけしない様にと考え、禁煙を実行しました。今は、体調も良く、体重も4〜5kg増え、つくづく健康の尊さを知らされました。
最後になりますが、音楽文化は人間が創りだし生れる物だと思いますが余り進歩、発展し過ぎると、横着者が仕事もせず、貯金を食いつぶすようなものでいずれ行き詰まると思います。
最近の音楽も同様に「16ビートのリズム」「細かいメロディー」「速いテンポ」・・・まで発展したが為に、最近は単純明快な音楽(癒し系)が好まれる時代に入っている様です。また、日本社会が低迷の中、ここでもう一度、原点に戻って、我々国民全体が危機感を共有して、社会(街)づくりの方向を探るべき時期が今現在きていると私はそう思います。
結論を言えば、国民全員が文化功労賞を手にする位の気持ちで努力精進すればきっと、人生の花園に、日本国民の夢を咲かせてくれる事でしょう。
(格言:苦しみは最大の喜びを生む)
私も「日本の大衆音楽家」の一人として、その名に恥じない「希望の星」になれる様、これから、残りの音楽人生を悔いなく送りたいと思っています。
“音楽は永遠の恋人” 馬飼野 俊一
◎馬飼野俊一(まかいのしゅんいち) Profile
【作曲・編曲家】
●生年月日:1946年(昭和21年10月16日)生まれ。
●出身地:愛知県豊橋市
●デビュー作品:1969年(昭和44年)夜と朝のあいだに(ピーター)の編曲で歌謡界デビュー。
●代表作品(作曲及び編曲)
【作曲】
・めぐり逢う青春 (野口五郎) 第23回NHK紅白歌合戦出場(初出場・最年少)。
・君が美しすぎて(野口五郎)。ロンドン(アイランド・スタジオ)にてレコ−ディング。
・告白(野口五郎)FNS歌謡祭、’74音楽大賞、上期賞(最優秀編曲賞受賞)。
・てんとう虫のサンバ (チェリッシュ) 第4回日本歌謡大賞(放送音楽賞受賞)。
・白いギター (チェリッシュ) 第15回日本レコ−ド大賞(歌唱賞受賞)。
・人生希望と辛抱だ (細川たかし)大鵬薬品【ソルマック】のテレビC・Mソング!
・想い出の散歩道(矢野顕子)アルバム『ピアノ・ナイトリィ』より,シングル・リリース。
・宿り木みたいな人だけど(松原のぶえ)。日本作曲家協会主催『第4回ソングコンテスト』(グランプリ受賞)。
・能登の風唄 (浅田あつこ)。
・大阪午前0時 (浅田あつこ)。
・三年ぶりの人だから(原田悠里)歌手生活20周年記念曲。キングレコードより(プラチナ賞受賞)。第43回日本レコード大賞(金賞受賞)。第52回NHK紅白歌合戦出場(3回目)。
【編曲】
・夜と朝のあいだに (ピーター) 第11回日本レコード大賞(最優秀新人賞受賞)
・笑って許して (和田アキ子) 第12回日本レコード大賞(編曲受賞)。
・戦争を知らない子供たち(ジローズ)第13回日本レコード大賞(北山 修・作詩賞受賞)。
・ナオミの夢 (ヘドバ&ダビデ) 東京音楽祭(グランプリ受賞)第12回(TopDiskオリコン賞受賞)。
・愛のくらし (加藤登紀子)タンゴの王者(アルフレッド・ハウゼバンド)によるドイツ録音。
・ひなげしの花 (アグネス・チャン) デビュー・シングル!
・ひとりじゃないの (天地真理)第14回日本レコ-ド大賞(大衆賞受賞)。
・恋する夏の日(天地真理)第3回日本歌謡大賞(放送音楽賞受賞)。
・襟裳岬 (森 進一) 第16回日本レコード大賞(大賞受賞)。第5回歌謡大賞(大賞受賞)。
・石狩挽歌 (北原ミレイ) 第4回東京音楽祭 (編曲賞受賞)。
・立待岬(森 昌子)第3回古賀政男記念音楽大賞(大賞受賞)。
・北酒場 (細川たかし) 第24回日本レコード大賞(大賞受賞)。第8回日本演歌大賞(大賞受賞)。全日本有線放送大賞(大賞受賞)。歌謡祭1982(最優秀視聴者賞)。
・想いで迷子 (チョー・ヨンピル) 第19回 全日本有線放送大賞(協会奨励賞受賞)。
・北の五番町 (細川たかし)第52回NHK紅白歌合戦出場(27回目)。