NO.10-32002年以前に公開された記事です。
はじめまして、五木田岳彦と申します。ごきたたけひこと読みます。
いままでに、現代音楽からブロードウエー的なミュージカル制作、オーケストラからテクノ系音楽制作と、ジャンルにとらわれずにいろいろなことをやってきました。アメリカの大学でクラシック音楽を教えながら、夜はクラブで、内臓もゆれまくるDJのプレイに陶酔したり。フロリダでは、毎日夕方になると必ず登場する、すさまじいスケールの雷の音を追っかけて車で走っていってみたり。(劇場でこんな馬鹿でかい音を使ったら、最高だろうなー、お客さんはびっくりするだろうなーとニタニタしております。)本当に、雷のあの地響きをともなう低音を聞いていると、なんとも幸せな気分になります。ただ、稲妻は怖いので近寄りたくはありません。子供の頃、ゲルマニウムのラジオを作っていた時に、コンセントをアンテナにしていたら、なぜかビリビリっと感電してしまったという、恐ろしい思い出があります。みなさんはそんな経験はありませんか?
そんな経験をしながらも、とにかく音ならばなんでも興味を持ってしまうのでした。最近、最も感動した音といえば、ボストンの郊外で毎年夏に開催される、タングルウッド音楽祭というのがあるのですが、去年の夏、そこで小澤征爾先生が、ボストン交響楽団との最後のコンサートを聞いた時です。(彼がウイ−ンに行く前のことです。)ヴェルディーの曲で、オーケストラとコーラス、そしてソプラノのソロという大編成の曲でした。曲中でオーケストラがフォルテッシモの状態で、音が止まった瞬間、音がまわりの山々に広がっていくんですね。もうはるかかなた、遠くのほうまで、その音が広がっていくのです。あの時の音は一生忘れないほど、感動的なサウンドでした。やっぱり生のオーケストラは、けた違いに凄いなーとあらためて感動してしまいました。(そう言いながら仕事ではMIDIも結構使ってしまうので。)
JCAAには昨年からお世話になっております。
最近はよく、JCAAの理事でもあります藤野浩一氏や中川英二郎氏(トロンボーン奏者)とニューヨークの居酒屋あたりで、音楽について熱いトークを交わしております。(音楽以外の話は、より以上に盛り上がりまくっているようですけど。)ぜひみなさんもニューヨークに来られる時にはご一報下さい。
最近は日本のラーメン屋もぽつぽつと出現しておりますし、あの吉野屋の牛丼もタイムズスクエアーにオープンしたそうですし。
(まだ行ったことはありませんが。)海外に行くと食事が苦手で日本食しか食べられないような方も、ニューヨークならば問題ないでしょう。
と、音楽以外はついつい食べることばかりが頭に浮かんできてしまいます。
◯エッセイ1
◯エッセイ2
◎五木田岳彦(ごきたたけひこ) Profile
作曲家、編曲家、ピアニスト、音楽プロデューサー
1961年生まれ。国立音楽大学時代に渡米。ニューイングランド音楽院を首席で卒業後、ハーバード大学大学院作曲科で博士号取得。卒業後、同大学にて作曲、音楽理論の教鞭をとる。ハーバード大学最優秀講師賞、スプラギュー管弦楽作曲賞他、受賞多数。在学中は作曲家としての活動以外に、コーラス団員としてボストン・シンフォニー(小澤征二、音楽監督)と共演。1999年には芸術家としての特別な功績を認められ、アメリカ移民局より最高位の永住権を与えられる。今までに数々のオーケストラ曲、室内楽曲などの作曲、編曲、CD、DVD制作、映画音楽制作、またミュージカル、ダンスパフォーマンスなどの舞台音楽などを制作している。今までにカーネギーホール、ボストン・シンフォニーホール、アスペン音楽祭、イースタン音楽祭、マーブルヘッド音楽祭など、全米各地で作品が紹介されている。またアメリカ国営放送の音楽番組にゲストとして出演多数。また、皇太子殿下、雅子様御成婚記念作品の作曲、指揮。この模様はNHKニュースでも紹介される。アメリカ映画「パテ」では音楽プロデューサとして活躍。この作品は2001年度カンヌ映画祭、サン・ダンス映画祭、ニューヨーク映画祭、ベルリン映画祭などをはじめ、世界各地で数々の賞を受賞。CNNでも紹介され、アメリカで最も注目された短編映画の1つである。
日本ではシエナウインドシンフォニー(佐渡裕、指揮)、神奈川フィルハーモニーなどの作曲、編曲。また最近人気の室内樂ユニット、クリスティーナ・アンド・ローラのプロデュース、作編曲。宝塚歌劇団の音楽担当(小池修一郎作品)。自ら原作、脚本、音楽制作を手がけたオリジナル・ミュージカル「マンハッタン・コレクション」は来年のミュージカル月間の作品として選ばれ、東京芸術劇場にて再演が予定されているなど、多方面に渡った才能を発揮している。また東芝EMI、ビクターエンターテイメントのプロデューサとしてのCD制作。さらに、話題の商品として各業界から注目されている、犬と飼い主を同時にリラックスさせるために作られたブックCD「愛犬音楽館」(徳間書店)の作曲など、その活動範囲は広い。2001年にはニューヨークで音楽制作会社(株)natural five,inc.を設立。その第一弾、日本の童謡をトランペットとピアノのための作品として収録した「recollection-progression」をアメリカで発売。このCDにはアメリカテロ同時多発事件犠牲者のための追悼曲も含まれている。
今後の活動として、ニューヨークでは、ブロードウエー・ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」、「クレイジー・フォー・ユー」、「シカゴ」などの編曲家として知られる世界的巨匠、ピーター・ハワードの、最新CD制作のアレンジャー、音楽監督。今年11月には読売交響楽団と中川英二郎(トロンボーン)のための作曲、またピアニストとして共演(井上道義、指揮)。このコンサートは日本テレビの音楽番組「真夜中のコンサート」にて放送が予定されている。
マネージメント:クリスタルアーツ・プランニング
★ホームページ http://5roku.com/
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五木田岳彦
ご挨拶
はじめまして、五木田岳彦と申します。ごきたたけひこと読みます。
いままでに、現代音楽からブロードウエー的なミュージカル制作、オーケストラからテクノ系音楽制作と、ジャンルにとらわれずにいろいろなことをやってきました。アメリカの大学でクラシック音楽を教えながら、夜はクラブで、内臓もゆれまくるDJのプレイに陶酔したり。フロリダでは、毎日夕方になると必ず登場する、すさまじいスケールの雷の音を追っかけて車で走っていってみたり。(劇場でこんな馬鹿でかい音を使ったら、最高だろうなー、お客さんはびっくりするだろうなーとニタニタしております。)本当に、雷のあの地響きをともなう低音を聞いていると、なんとも幸せな気分になります。ただ、稲妻は怖いので近寄りたくはありません。子供の頃、ゲルマニウムのラジオを作っていた時に、コンセントをアンテナにしていたら、なぜかビリビリっと感電してしまったという、恐ろしい思い出があります。みなさんはそんな経験はありませんか?
そんな経験をしながらも、とにかく音ならばなんでも興味を持ってしまうのでした。最近、最も感動した音といえば、ボストンの郊外で毎年夏に開催される、タングルウッド音楽祭というのがあるのですが、去年の夏、そこで小澤征爾先生が、ボストン交響楽団との最後のコンサートを聞いた時です。(彼がウイ−ンに行く前のことです。)ヴェルディーの曲で、オーケストラとコーラス、そしてソプラノのソロという大編成の曲でした。曲中でオーケストラがフォルテッシモの状態で、音が止まった瞬間、音がまわりの山々に広がっていくんですね。もうはるかかなた、遠くのほうまで、その音が広がっていくのです。あの時の音は一生忘れないほど、感動的なサウンドでした。やっぱり生のオーケストラは、けた違いに凄いなーとあらためて感動してしまいました。(そう言いながら仕事ではMIDIも結構使ってしまうので。)
JCAAには昨年からお世話になっております。
最近はよく、JCAAの理事でもあります藤野浩一氏や中川英二郎氏(トロンボーン奏者)とニューヨークの居酒屋あたりで、音楽について熱いトークを交わしております。(音楽以外の話は、より以上に盛り上がりまくっているようですけど。)ぜひみなさんもニューヨークに来られる時にはご一報下さい。
最近は日本のラーメン屋もぽつぽつと出現しておりますし、あの吉野屋の牛丼もタイムズスクエアーにオープンしたそうですし。
(まだ行ったことはありませんが。)海外に行くと食事が苦手で日本食しか食べられないような方も、ニューヨークならば問題ないでしょう。
と、音楽以外はついつい食べることばかりが頭に浮かんできてしまいます。
◯エッセイ1
◯エッセイ2
◎五木田岳彦(ごきたたけひこ) Profile
作曲家、編曲家、ピアニスト、音楽プロデューサー
1961年生まれ。国立音楽大学時代に渡米。ニューイングランド音楽院を首席で卒業後、ハーバード大学大学院作曲科で博士号取得。卒業後、同大学にて作曲、音楽理論の教鞭をとる。ハーバード大学最優秀講師賞、スプラギュー管弦楽作曲賞他、受賞多数。在学中は作曲家としての活動以外に、コーラス団員としてボストン・シンフォニー(小澤征二、音楽監督)と共演。1999年には芸術家としての特別な功績を認められ、アメリカ移民局より最高位の永住権を与えられる。今までに数々のオーケストラ曲、室内楽曲などの作曲、編曲、CD、DVD制作、映画音楽制作、またミュージカル、ダンスパフォーマンスなどの舞台音楽などを制作している。今までにカーネギーホール、ボストン・シンフォニーホール、アスペン音楽祭、イースタン音楽祭、マーブルヘッド音楽祭など、全米各地で作品が紹介されている。またアメリカ国営放送の音楽番組にゲストとして出演多数。また、皇太子殿下、雅子様御成婚記念作品の作曲、指揮。この模様はNHKニュースでも紹介される。アメリカ映画「パテ」では音楽プロデューサとして活躍。この作品は2001年度カンヌ映画祭、サン・ダンス映画祭、ニューヨーク映画祭、ベルリン映画祭などをはじめ、世界各地で数々の賞を受賞。CNNでも紹介され、アメリカで最も注目された短編映画の1つである。
日本ではシエナウインドシンフォニー(佐渡裕、指揮)、神奈川フィルハーモニーなどの作曲、編曲。また最近人気の室内樂ユニット、クリスティーナ・アンド・ローラのプロデュース、作編曲。宝塚歌劇団の音楽担当(小池修一郎作品)。自ら原作、脚本、音楽制作を手がけたオリジナル・ミュージカル「マンハッタン・コレクション」は来年のミュージカル月間の作品として選ばれ、東京芸術劇場にて再演が予定されているなど、多方面に渡った才能を発揮している。また東芝EMI、ビクターエンターテイメントのプロデューサとしてのCD制作。さらに、話題の商品として各業界から注目されている、犬と飼い主を同時にリラックスさせるために作られたブックCD「愛犬音楽館」(徳間書店)の作曲など、その活動範囲は広い。2001年にはニューヨークで音楽制作会社(株)natural five,inc.を設立。その第一弾、日本の童謡をトランペットとピアノのための作品として収録した「recollection-progression」をアメリカで発売。このCDにはアメリカテロ同時多発事件犠牲者のための追悼曲も含まれている。
今後の活動として、ニューヨークでは、ブロードウエー・ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」、「クレイジー・フォー・ユー」、「シカゴ」などの編曲家として知られる世界的巨匠、ピーター・ハワードの、最新CD制作のアレンジャー、音楽監督。今年11月には読売交響楽団と中川英二郎(トロンボーン)のための作曲、またピアニストとして共演(井上道義、指揮)。このコンサートは日本テレビの音楽番組「真夜中のコンサート」にて放送が予定されている。
マネージメント:クリスタルアーツ・プランニング
★ホームページ http://5roku.com/